親族セコンドの続きです。
WBCのルールでは、世界タイトルマッチで親族がセコンドにつくのは禁止されているけれども、親族がトレーナーの資格を持っている場合は日本では、WBC理事会の決議がなくても親族がセコンドについても良いらしいですね。
過去にも何例か前例があるようで、WBCのルールに反していても日本のルールに反していないとなるようです。
なんか、非常に分かったようで納得しにくいルールですね。
親父がトレーナーの資格を持っているとしても、亀田兄貴は持っていないはずだよね。
プロのボクシングでは、セコンドが3人まで認められているようだけれども、この3人はWBCのセコンドのルールが適用されるはずだけれど。
そうすると、親父は前例でルールに反していないとなるけれど、兄貴の場合は、問題があるんじゃないかな?
それとも、リング内に入れるチーフセコンドが親族であってはならないというセコンドのルールなのかな?
その他にもいろいろとセコンドに関しては規定があるようだけれども、なぜかほとんど反するようなことばかり試合で見ているような気がする・・・
例えば、セコンドはラウンド中にボクサーに指示を与えたり大声を出してはいけないらしいのだけれども、おとなしく観戦しているセコンドって見たことありますか?
また、セコンドは、ラウンド開始10秒前の笛が吹かれたら直ぐリングから出なければならないらしいけれども、足がリング外にあって上半身がリング内ならばゴングが鳴るまで指示を出せるらしい・・・これは、毎度目にしている光景だよね。ルールに反していなかったということになるのかな?
それからセコンドに関して非常に面白いルールがあったよ。
ラウンドとラウンドの間、つまりねインターバルのときにボクサーに風を送るときにタオルで扇いじゃいけないんだってさ。扇子とか団扇とかそういうものでないとダメらしい・・・汗臭い匂いをボクサーに送って戦意喪失させてはいけないということかなぁ?
まあいろいろとセコンドについてルールがあるけれども、全て守っていたらボクシングが成り立たないようなことばかりのような気がしないでもないと思った昨夜今日でした。
参考までに、JBC日本ボクシングコミッション・試合ルールの興味ある条項は以下のとおりでした。
「第9条
ライセンスをされたものが、ルールに違反し、日本国法律に抵触し、その他ライセンスを交付される資格に欠けると裁定された場合には、コミッションからライセンスの取消、一定期間のサスペンド(停止)その他の処分をされる。」
「第67条
試合中全力ファイトせず、もしくは故意の反則、悪質のルール違反等をしたボクサーは、ルール第9条に基づき処罰されるほか試合報酬の1部または全部を没収される。 」
「第20章 セコンド
第68条
1人のボクサーに許されるセコンドは、3名以内とし、うち1名をチーフ・セコンドとする。
第69条
セコンドは、つぎの事項を守らなければならない。違反者は注意、警告され、なおそれに従わなければコーナーから退去を命じられ、ライセンスをサスペンドされ、または彼らのボクサーが失格させられる場合もある。
1.試合開始に先だってチーフ・セコンドの氏名を担当レフェリーまたはリングサイド・コミッション席に届けること。
2.リング内に入ることができるセコンドは1名とし、他はプラットホームにいてセコンドしなければならない。
3.ラウンドの始まる10秒前の「セコンド・アウト」のホイッスルが鳴ったならば、速やかにリングからタオル、バケツ、ビンなどあらゆる妨害物を取り去って自分もリングを降りること。
4.試合中は所定の場所に着席し、ボクサーはもとより、応援者、観客に対しても一切の声援、合図、刺激等は行なわずに静粛にしていること。
5.試合中セコンドがリング内に入った場合は、そのボクサーは失格となり、そのセコンドは直ちに退場され、ライセンスは自動的に取り消される。この場合でもレフェリーは試合継続を命じることもある。
試合中の棄権は、リング内にタオルを投入して表示することができるが、レフェリーのカウント中のタオルの投入は、ルール第80条第3項(KO)を適用する。
また、タオルの投入があっても、レフェリーは、試合継続を命じることができる。タオル投入と同時にチーフ・セコンドは、リング内に入ることが許される。
6.セコンドは、試合者に水を勢いよくふきかけてはならない。またラウンドの間に扇を使って風を送ることはできるが、タオルではできない。 」
参考その2
WBCのセコンドルール
WC-38 Seconds. Each boxer is allowed to have four (4) seconds, with one (1) second acting as an assistant on the floor but not in the ring and only one (1) inside the ring ropes during the one (1) minute rest period.
The chief second must identify himself to the referee before the start of the contest and he is responsible for the actions of all other seconds in his boxer’s corner. No direct relatives of a competing boxer (e.g. brother, sister, father or mother) of either boxer shall be allowed to act as a second in the corner, during the title match, even in circumstances where the relative is a boxer’s training or manager, unless special circumstances exist or exemption has been obtained following a majority vote of the
Board of Governors.
結論、WBCルール第38条で親族のセコンドが禁止されていても日本ボクシングコミッション(JBC)では認められているので、セコンドルールに反しないということになります。これは、世界タイトルマッチのルールは、WBCのルールよりもJBCのルールが「上」であるということになります。つまり、世界タイトルマッチを日本で行う場合には、世界と冠していても日本のルールで行われる「世界」タイトルマッチなのです。世界に通用しないかもしれないルールでの世界タイトルマッチって本当に世界チャンピオンといえるのでしょうか?
もちろん、例外規定が付記されているけれど、解釈する限りおいては、個別の試合で理事会の多数決により決定されるようですが、今回の試合に関してセコンド規定除外のWBC理事会決議があったのでしょうか?
議事録の捏造は無しにしましょうね。国会議員の政治資金収支報告書じゃないんだから。
土曜日, 10月 13, 2007
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